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自分軸をいかに作るか!?ブレない生き方はサバイバルの中で鍛えられる

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柴田は、大学講義で受け持つ学生から、『自分軸の作り方』について質問を受ける機会があるそうです。

その答えを

振り子を、どちらか一方に思いっ切り振り切る。右に振り切れば反動で左に、最初は大きな振幅が徐々に小さくなり、いずれ然るべき“ところ”に落ち着く。僕はこの状態を「中庸」と呼ぶ。その一人一人の中庸こそが「自分軸」ではないかと考えている。

と柴田は前置きし、『自分軸』の見つけ方について掘り下げています。

例え企業という”大樹”の下で仕事をしていても、一旦大樹の存在を離れ、一人の人間としてどう行動するべきか考える事で自分軸は磨かられるのだと感じました。

日々、様々なことにぶつかりながら考えて行動する。

その中でぼやけていたものが次第にはっきりしてくる。

そうやって自分軸は見つかるものなのだろう思いました。

↑この解釈がもし違っていたら『けしからん!読み直し!』と柴田の雷が落ちてしまいますので、コラムの更新も命がけです。。。笑

私の編集が赤点にならないかどうか?柴田のコラムを読んで、どうぞご判断をお願いします。。。

~自分の「黄金律」を希求する~

講演、研修、大学講義終了後の質疑応答は楽しい時間だ。どこに関心を持っていただき、どの部分を深掘りしたいのか・・・などなど。内容とは関係なく「好きな漢字は?」と聞かれ、「凛」と応え、その理由を解説した時は愉快だった。拙著内容、中でも副題「仕事に誇りと自分軸を持つ」に関することを訊かれることも多い。「自分軸はどのように形成するのか?」。

僕は以下のように応える。

振り子を、どちらか一方に思いっ切り振り切る。右に振り切れば反動で左に、最初は大きな振幅が徐々に小さくなり、いずれ然るべき“ところ”に落ち着く。僕はこの状態を「中庸」と呼ぶ。その一人一人の中庸こそが「自分軸」ではないかと考えている。
そして付け加える。
電通在職23年間、部長に昇進するまでフジテレビ担当部、朝日新聞担当部、全国地方新聞社担当の地方部を“歴戦”した。ちなみにその3部署は、長く電通新入社員“不人気・最悪3部署”として有名だった(笑)。短期間で異動を嘆願する部員が数多くいたことも事実。110年を越える電通の歴史で、その3部署を経験した電通マンを僕は知らない。もっとも110年前にフジテレビは誕生していなかったから、担当部署など存在していなかったが・・・。

いかん!お約束通り脱線した。本線に戻そう。

フジテレビ担当部を皮切りに、社内数ある部署の中で、その部署にしか通用しない価値だけを凝視し、その価値を一つでも多く獲得することだけに明け暮れた。気が付けば、否!現役時代は気が付く暇もなかった、電通新興宗教の忠実な信者であり、電通最右翼の戦士となっていた。僕の頭の中ではバブル期に一世風靡したリゲインのCM「~♬~24時間戦えますか~♬~」が鳴り響いていた。今のご時世ではブラック!と非難されてしまうだろうが、当時は社会全体が沸騰点に達していた。

独立して考えた。

自分を俳優と仮定するなら、人生劇場の第1幕で演じた配役とは全く違う役を演じよう!と。振り切った振り子を、ただ“慣性”“惰性”で戻るのを眺めるのではなく、自ら逆サイドに力の限り振り切ってみようと試みた。“右翼が、突然左翼に転向するようなことですか!?”と問われれば、否!とお答えする。もっとラジカルに捉えたい。自分が慣れ親しんだ「生態系」から離脱するような感覚。人間とほかの生物の違いは「着脱の自由」であり「付加価値をもたらす」のも人間にしかできないと強く感じる。労働環境は「人間としての能力」が問われるようになってきた。多様な環境で、柔軟に対応し、新しいアイデア、新しいビジネスモデル、新しい文化様式を創出すべく新たな扉を開けることだ。旧世界にお別れを告げ、新世界に飛び込む。そう!ファーストペンギンをなぞる。「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのことだ。シャチやトド、オットセイなどの肉食獣が大きな口を開けてペンギンたちを待ち構えているかも知れない。魚は食べたい、でもシャチは怖いと逡巡しているペンギンたちの中で、その“勇敢なペンギン”のように、リスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を、米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼ぶ。
人生劇場の第2幕は「次世代育成」「世代継承」をスローガンに掲げた。多くの友人、知人から様々な仕事の話をいただく。しかし、自分の掲げたスローガンに合致するか否か、自分の真善美を問い質し、そして選択し、進んでいる。新たな生態系は「教育」を基軸にビジネス環境を整備している。“もっと儲かるビジネスをやろう!”という甘美な誘惑を遮断しながら邁進している(笑)。

そしてある時、無理やり振り切っていた振り子を手放し、自然の摂理に従い、自分の本質的な落ち着き所を見極める。中庸と自分軸が炙り出される瞬間だ。

僕の現在の社会属性はフリーランス。10面相程度の属性を帯びながら、ポートフォリオ的な生き方をしている。ある時はコンサルタント、地方公務員、作家、大学講師、公益財団法人理事、講演・研修講師などなど。毎朝、今日の属性を確認してから一日が始まる。様々な社会属性の方と触れ合う機会は、僕の多様性を鍛える道場のようなものだ。
多様性がキーワードとなって久しい。社内のさまざまな部署から人財(*僕は「人材」と「人財」表現を意図的に使い分ける。例えば:「人材は都市に集中し、人財は地方に宿る」など。)を集め、多様性に富んだプロジェクトを展開する!と意気込む場面を多々見てきた。多様性は“属性の違い”ではなく「意見の違い」だ。さらに言うならば、相手の話に耳をかたむけるのは必要条件であっても、十分条件ではない。既知と未知の境界線で真価が問われる。視野狭窄に陥る罠を避けるにはどうするか。多様性の真理とはなにか。一部を見て、一部の意見に耳をかたむけ、他方に盲目になる姿勢は既知の世界に閉じこもり、新たな視点、価値観を無意識に遮断している行為に他ならない。意見の違いに気付き、そして大切なことは、その違いを「受容」することだと考えている。受容の成熟度こそが、多様性のバロメーターであり、多様性プロジェクトの黄金律となるのではないだろうか。少なくとも僕が進行する多様性プロジェクトでは実践している。

『Sauve qui peut』(ソーブ・キ・プ)。船が難破したり、前線が崩壊したりした時に、船長や指揮官が船員・部下へ最後に宣言する言葉だそうだ。「生き延びられる者は生き延びよ」。大樹は朽ち果てるまで大樹だ。たとえ空洞化していても外見上は大樹であり続ける。昨日も今日も“寄らば大樹の陰”とばかりに寄り添う者にとって、明日寄りかかった瞬間に倒れこんでいく姿は想像できないことだろう。さまざまな危機を頭では理解していても、自分が定年退職するまでは持ちこたえるはず・・・と根拠もなく楽観視している人生の先輩諸氏もいらっしゃる。しかし、大樹はモラトリアムの象徴かも知れない。ユートピアにまどろむ心地よさに浸かり切って、サバイバル脳を劣化させてはいけない。幻影の大樹にすがる限りは、自分の黄金律が生まれない。と、サラリーマン人生23年間&フリーランス12年間で学んだ。

フリーランスは仕事に対する「自己決定権」を持つことで、「プロフェッショナル」の道を極めていくことに他ならない。『Sense of ownership』~全て決め、全てやり、全て負う~

自分の仕事に関しては自己完結と全責任を負う。「“大樹”はない、“大樹”は求めない。」

自分の直観と信念を劣化させないこと、ワクワク、ドキドキしながら従事する仕事、自分の年齢に見合う仕事をデザインすること、そんな仕事に取り組む自分に誇りを持ち続けること。この鍛錬の結晶体が黄金律に昇華すると信じる。

目まぐるしく変化する日々の中、ふとした事象に、「これは自分宛の贈り物ではないか!?」と感じる感性を大切にしたい。その事象の慶弔問わず。偶然を装って登場する必然を掴み取るには、自分自身の明確な意識改革とドライビングフォースが問われる。ほとんどのロマンは見事なまでの誤解と幻想の上に成り立つ。だから受け取る方が想像力を駆使してロマンを膨らませる努力を怠ってはならない。

英国の諺を思い起こす。『旅を前にして、人は、そんな新しいやり方は非現実的だ、不可能だと言う。旅を終えて、人は、なぜ自分たちがそんな風に言っていたのかすら不思議に思う。』事前の不確実性と事後の常習性の不連続面を飛び越える。

偉大なる先人の叡智に深謝!

(柴田明彦)

******

多様性工房という社名へ込めた想いについては、何度も柴田が話してくれました。

柴田の言葉を借りるなら

「次世代育成」「世代継承」をスローガンに掲げ

様々な意見の違う人達をつなぎ新しい価値を創造することが多様性工房の使命です。

そして、

受容の成熟度こそが、多様性のバロメーターであり、多様性プロジェクトの黄金律となる。

つまり、”多様性”を標榜して日々様々な出来事が起こる中で仕事をしている事そのものが、柴田の自分軸を形成する経験にほかならず、自分軸というのは日々更新されるものなのではないかと思いました。

***

今日は”宅急便の父”と呼ばれる小倉昌男氏の『経営学』をご紹介します。仕事でへこたれそうな時に読むと元氣になれる1冊です。

荷物を送る方法といえば”小包”しかなかった時代に、役人とケンカしながら『宅急便』の仕組みを作り上げた小倉氏も強力な自分軸の持ち主だったに違いありません。

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